高校で理系から文転、文系大学出身の超非IT人間です。
テレビの接続やパソコンの接続など「機械音痴だよね~」と妻から言われて、「何も言えねぇ~」と北島康介とは反対に憤りを感じている、まさにTHE・文系人間です。
それでも、「これからはプログラミングだ!」と一念発起し、プログラミングを勉強しています。いまでは、「中小企業診断士+プログラミング+Webマーケティング」が僕の武器です。
そんな僕から、
- 文系でもプログラミングは大丈夫なの?挫折しない?
- プログラミングを学んで意味あるの?
という皆さんの疑問や悩みを解消したいと思います。3分くらいで読み終わると思いますので、ぜひ参考にしてくださいね。
文系でもプログラミングは大丈夫?理系じゃないけど不利にならない?
はじめに結論ですが、文系でもプログラミング習得は可能です。また、文系だから不利になることはありません。
その理由として、文系エンジニアとして実際に働いている方の割合を見てみましょう。
下表は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公表している「IT人材白書2017」のデータをもとに、一部改変したもので、IT企業に所属するIT技術者の最終学歴での専攻の割合を示しています。
IT技術者のうち、文系学部出身の割合は、全体の30.6%に及ぶことがわかります。
最終学歴(学部) | 割合 |
---|---|
情報 | 38.9% |
工学 | 14.9% |
理学 | 7.9% |
その他理系 | 2.2% |
経済学・経営学 | 14.7% |
文学 | 5.9% |
社会学 | 2.4% |
法学 | 4.1% |
その他文系 | 3.5% |
その他 | 5.5% |
つまり、IT技術者の約3割が文系出身者であり、SEのキャリアにおいて文系、理系はほぼ関係なくなっているのが現状です。
文系出身者でもプロジェクトのリーダーを務めているSEも多く、「文系だから・・・」、「理系だから・・・」といった学歴を意識する企業も現在では皆無に等しいですね。
そもそも情報系以外の学部では理系でもプログラミングはあまり勉強しない
文系出身者でもプログラミングが大丈夫な理由として、理系出身者であってもプログラミングなんて学習していない人がほとんどだからという点もあります。
情報系以外の学部の方は、プログラミングを学びません。大卒後、SE系の会社に就職した場合、就職してからプログラミングを学ぶことが多いでしょう。
また、「プログラミング=数学・物理・化学」という等式も成立しません。これは勘違いしている方が多く、高度な数学知識を必要とするプログラミングはほんの一部。
それらを駆使する方は、たいていは有名大学出身者であり、宇宙系の職場に勤める超エリートや超大手企業や大学研究室の数値解析の専門家のみに限られています。
「超難関な数学がわからないと、プログラミングは無理」という時代は、50年以上も前の話です。
その他一般のプログラミングは、文系・理系関係なく、大手企業でなければ学歴も関係ないでしょう。特に、IT系の企業であれば組織風土も官僚的ではないですし、学歴を問うという考え方自体、古いですね。
今ではプログラミングを勉強する環境(学習サイト)が整っている
プログラミングが世間的にも注目され始めたため、以前と比べ、プログラミングを勉強するための環境が整備されている点も理由の1つと言えるでしょう。
文系・理系問わず、現在ではプログラミング教室やオンラインスクール、無料学習サイトなど、プログラミングを学ぶ環境を選びたい放題です。
そのため、「プログラミング=難しそう」と思って敬遠していた方でも、気軽に勉強を始めることができます。そのため、現在では文系出身者であっても積極的にプログラミングを学び、第一線で活躍されているという実態が理解できますよね。
文系出身者がプログラミングを勉強するメリット・デメリット
当然、文系出身者がプログラミングを学ぶにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
そのメリットとデメリットを理解したうえで、プログラミング学習を始めましょう。
文系出身者がプログラミングを学ぶメリット
メリットとしては、3つ。
- 新しい武器が加わる
- 文章作成能力・文系脳を生かせる【英語がわかればなお良い】
- 将来的に子供にも教えられる
1.新しい武器が加わる
文系でもプログラミングは大丈夫ですが、まだまだ「プログラミング=理系」という世間のイメージがあるのも事実です。
その一方、文系出身者でプログラミングができれば武器になります。「文系なんて、仕事は事務か営業しかないだろう!」という現実から抜け出すことだってできます。
転職や独立はもちろん、プログラミングはクラウドワークスやランサーズなどで自分で案件を受注するなど副業としても生かせるスキルです。
2.文章作成能力・文系脳を生かせる【英語がわかればなお良い】
理系出身者や研究者と話していて、「あなたのお話、専門用語が多すぎてわかりません」と感じたこと、ありませんか?
そこら辺は文系出身者が強みでして、「かみくだいて説明する能力」は文系出身者が長けています。プログラミングを発注する側は素人が多いため、素人でもわかるように説明する能力が大事です。
また、プログラミングはコードだけではなく、Web制作を中心としたSEでは文章作成能力も必要です。顧客への提案書なんかも文章作成のスキルが必要ですので、文系出身者では優位に立つことができるでしょう。
さらに、プログラミングのコードは英語が多いので、英語がある程度わかると理解が進むと思います。応用的には、プログラミングを解説しているサイトは英語である場合が多いため、わからない点などがあると英語サイトで解決できたりします。
3.将来的に子供に教えられる
これは文系・理系関係のないことですが、プログラミングを覚えておけば子供に教育してあげることができます。また、一緒に学ぶことも考えてられます。
小学校でもプログラミングが必修化され、これからは英語とプログラミングの時代と大げさに言われることがあります。完全な肯定はしませんが、それらの知識があるのとないのでは、選択肢の幅が大きく変わってくると思います。
そういった意味でも、ご自身でプログラミングを学んで、子供にも教えてあげられる環境を作っておくと良いですね。
文系出身者がプログラミングを学ぶデメリット
デメリットとしては、2つ。
- 挫折しやすい
- 学ぶべき言語を間違えやすい【とりあえず学ぼうはNG】
1.挫折しやすい
文系出身者は、「挫折しそう・・」、「無理ゲー・・」と開口一番におっしゃる方が多いですね。たしかに、プログラミングでは山のようなコードを目の当たりにしますので、挫折しやすいのは紛れもない事実です。
プログラミングを学んでいると、どこかで壁にぶち当たります。ググったりしても「これだ!」という解決策がなかなか見当たらず、「もう、やめよう」という逃げたい気持ちになります。
挫折しやすい・・・という方はプログラミングを独学で学ぶのは正直大変です。
2.学ぶべき言語を間違えやすい【とりあえず学ぼうはNG】
現役エンジニアの中には、「どんな言語でもとりあえず学ぶことが大事」と言われる方も見えますが、文系出身者でプログラミングに初めて触れる方(初心者)では少しリスキーです。
学ぶ言語によって、IT系の前提知識が必要であったり、数学的要素が多かったり、そもそも需要がなかったりとそれぞれ特徴があります。
また、知識のない状態で難しい言語に挑戦してしまうと、「こんなの無理」と挫折する原因にもなります。そのため、「とりあえず、言語を選ばないで学んでみる」は危険です。
文系でも取り組みやすい分野とプログラミング言語とは?【目的を考えるべし】
では、文系出身者でも取り組みやすいプログラミングの分野や言語について紹介します。
はじめに、理系的な知識があったほうが良いプログラミングの分野として、
- 機械学習
- 人口知能(AI)
- 統計学
・・・などがあります。
反対に理系知識は一切不要で、文系でもストレスなく学べる分野として、
- Webサイト構築
- Webサイトのデザイン
- Webアプリの開発
・・・などがあります。
もっと身近な例で言いますと、チャットアプリやブログのカスタマイズ、企業のHP作成など、理系の知識不要でできるプログラミングが世の中には転がっています。
さらには、理系知識が必要な分野であっでもフレームワークといった便利ツールなどもありますので、詳細な知識がなくてもできたりする場合もあります。
プログラミング言語を選ぶには目的を考えよう!
プログラミング言語には多くの種類があり、「せっかく学んだけど、この分野では全く生かせない」ということも少なくありません。そのため、プログラミング言語の選択はかなり重要です。
以下では文系出身者でも取り組みやすい分野(目的)と学ぶべき言語について紹介していますので、参考にしてください。
ホームページやブログを作ってみたい
HTML、CSS、JavaScript(js)、phpあたりの言語を学びましょう。HTMLやCSSは厳密に言えばプログラミング言語ではありませんが、そこら辺はあまり気にされなくてOKです。
文系出身者にとっては一番身近に感じる言語でありながら、需要も高いため、オススメです。
Web制作は、大企業で100万以上、中堅企業で50万~100万円、中小企業で20万~50万円、クラウドソーシングで10万円程度と、文系出身者でもスキル習得すれば稼げる分野です。
スマホアプリやサービスを作ってみたい
Ruby on Rails、Swiftあたりの言語を学びましょう。Ruby on Railsは本来、Rubyが言語ですが、便宜的に同義と考えても差し支えないでしょう。
スマホアプリ等は今後も需要が伸びていく分野ですので、学んでおいて損なしの言語だと思います。
業務効率化などデスクトップアプリ系を作ってみたい
Pythonあたりの言語を学びましょう。昨今ではPythonの人気が高くなっています。
Pythonは言語がシンプルでいろんなことができるというメリットがあることから、プログラミング初心者にも理解しやすい特徴があります。Pythonさえわかれば何でもできる・・とさえ言われている言語です。
身近な例で言えば、YouTubeやInstagramなどもこの言語をもとに開発されています。
ただ、機械学習や人工知能などにも用いられる言語でもあるため、開発環境の整備が必要だったり、初心者では他の分野への応用が難しかったりと、目的如何によって学ぶべきかをしっかりと考える必要があります。
プログラミング言語は1つだけ学んで終わりということはないので、学ぶ優先順位としてPythonは真っ先に学ぶべきとは言い難いのかなと思います。
文系でもプログラミングを習得すれば転職やフリーランス独立も夢じゃない!
文系出身者でもプログラミングは無理なく学べることをご紹介してきました。また、文系出身者でも現役エンジニアとして多く活躍している事実もご説明しました。
さらに、プログラミングは需要過多であり、スキルの習得しさえすれば転職してエンジニアという現実も夢ではありません。
IPAが発表しているIT人材白書ではご覧のように、IT人材がまだまだ少ない状況です。これからもITはどんどん進展していく分野ですので、プログラミングスキルを習得すれば確実に活躍の幅は広がります。
また、クラウドワークスやランサーズを筆頭に、クラウドソーシングが主流にやってきていて、文系出身者であってもフリーランスエンジニアとして仕事を受注できる時代です。
そのため、プログラミングを学ぶことで、転職やフリーランス独立、副業(複業)などなど・・・仕事や生活の選択肢の幅が広がることは間違いないですね。
本気でやるなら文系出身者は独学よりも挫折せずに学べるプログラミングスクールがおすすめ
しかし、プログラミングを学ぶデメリットでもご説明したように、文系初心者ですとプログラミングを独学で学んだ場合、挫折してしまうリスクがあがります。
また、具体例をあげますと、「実務ではそんな風にコードを記述しない」といったように、独学で覚えた知識が通用しないケースや間違って覚えているケースも多々あります。
(これは僕が、独学→プログラミングスクールという過程でスクール講師に言われたことです。)
そのため、実践で使える知識を基礎からしっかりと定着させるためには、プログラミングスクールで教わったほうが近道です。
まとめ:「文系=プログラミング無理」は間違いです!
ここまで読んでいただいた方で、まだちょっとだけプログラミングを勉強しようか迷っている方は、大手プログラミングスクールの無料体験をやってみてください。
また、プログラミング言語で迷われている方は、Web系の言語であるHTML、CSS、js、phpあたりを学ぶことをオススメします。すでにご説明しているとおり、需要があり、比較的稼ぎやすい分野であるためです。
以下の無料体験では、HTMLやCSSの基礎を学べますので今少しでも時間があるならトライしてみましょう!TechAcademyは大手のプログラミングスクールで、文系出身の僕でも理解できたスクールですのでオススメです。
・TechAcademy公式サイト→https://techacademy.jp/
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